二次予防の重要性

がんの中には原因がわかっているものもあります。原因がわかっているがんに関しては可能な限り予防をすることが重要です。例えば、肝臓がんの多くは肝炎ウィルス(C 型および B 型)の感染により引き起こされることがわかっており、肝炎ウィルス検査を受けることによって罹患の可能性を下げることができます。また、喫煙者 が肺がんになるリスクは喫煙しない人の数倍(男性でおよそ 4.4 倍、女性の場合は約 2.8 倍)にのぼるため、喫煙対策によってがん罹患者を減らすことができます。 しかしながら、多くのがんの要因は未だわかっておらず、がんを完全に予防することは不可能です。だからこそ、がんにかからないよう生活習慣に気をつける「一次 予防」に加え、「がんにかかってしまった場合」の対策、つまりがんを早期に発見し治療することが重要となります。これを「二次予防」と言います。

がん罹患の要因がわからないことも多い。がんを完全に予防することは不可能です。

予防可能ながん
リスク要因
    • ・ 喫煙
    • ・ 受動喫煙
    • ・ B型肝炎ウィルス感染
    • ・ C型肝炎ウィルス感染
    • ・ 大量飲酒
    • ・ 高塩分食品の毎日の摂取
対策
    • ・ 禁煙指導
    • ・ 受動喫煙対策、環境整備
    • ・ 肝炎ウィルスの受診
    • ・ 肝炎の適切な治療
    • ・ 適度な運動
    • ・ 節度のある飲酒
    • ・ 食生活の改善
未特定の要因

2012年現在、男性のがん約5割、女性のがん約7割の原因がよくわかっていない。
つまり...がんにかかることを完全に防ぐことはできない。

かかってしまった場合の対策も重要。早期発見、早期治療によってがんの進行を防ぐ

二次予防により、がんの進行を防ぐ