平成26年度の提供資材導入効果
これまでに実際に提供資材をご利用いただいた自治体の受診率の変化をお示しします。灰色の棒グラフが導入前の受診率、黄色の棒グラフが提供資材導入後の受診率です。
*(アスタリスク)は統計的に有意な差があることを示します。
平成26年度の効果検証結果(1)
当プロジェクト資材によるリコール「あり」の「なし」に対するリコール後の受診率の差
注1) A市、D町は平成24年度との比較
注2) D町、G市、L市の平成26年度の値は平成27年1月末までの速報値、N市は平成27年2月末までの速報値を使用
注3) B町の平成25年度のリコール対象者数は未把握のため平成26年度の数を仮置き(受診率は把握)
注4) F市の乳リーフの平成26年度には平成21~24年度の無料クーポン未使用者が含まれるため、より「無関心者」が多いと考えられる
注5) J市の受診者には無料クーポンのみ送付した者も含まれる
平成26年度結果 (B町 月別速報値)
個別受診勧奨有無による大腸がん検診受診率の差
平成26年度結果 (D町 年代別速報値)
個別受診勧奨有無による子宮頸がん検診受診率の差
平成26年度の効果検証結果(2)
当プロジェクト資材(五がんリーフ単独利用)によるリコール「あり」の「なし」に対する年間受診率の差
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・ P市における、当プロジェクト5五がんリーフレットをコールに用いた際の年間受診率
・ コールのみでリコールは行っていない *
・ 対象者数
【大腸・胃・肺】
平成25年度 11,588人、
平成26年度 9,384人
【子宮】
平成25年度 8,438人、
平成26年度 9,727人
*コール・リコールがより効果的です。
効果検証結果のまとめ
- 当プロジェクトの資材によるコール・リコールによって、最大3倍程度の受診率向上が可能
- コール・リコールが推奨されているが、五がんリーフレットによるコールだけでも効果がある
資材利用のポイント ー成功・失敗の要因からー
- 紙の大きさ、紙質(厚さ)など資材の仕様を変えずにそのまま使う
- コール・リコールに合わせ、集団検診や個別検診の受け皿を十分に確保しておくことが必要(断ることがないように、日程、人数など確保する)
- まったく受けるつもりのない「無関心者」よりも、「関心者」や「意図者」のほうが受診率を上げやすい
⇒ 予算が限られる場合は、まったく音沙汰のない人よりも、一度申し込んだものの受診していない人などを優先したほうが効果が出やすい - 検診の案内を受け取ったらすぐに申し込める体制が必要(日を空けないで受付)
- 一度の通知の効果は 3 か月程度
⇒ 一年に何度も受診の山をつくると効果的(コール、リコール、年度の締切間際など)